このレビューはネタバレを含みます
予備知識一切なしで見に行ってきました。
楽曲がべらぼうにいいので、いつか一度は見たいと思ってる方はぜひ映画館の大画面と大音量で見ることをおすすめします。
以下ネタバレ。
「で、なんか解決した？」
という印象。児童虐待というテーマに敢えて手を出すんだったら、しっかりと最後まで解決しきって欲しかった。
会いに行って、抱きしめて、眼力で父親撃退して、「俺ちゃんと立ち向かうね」ってなんだそりゃ。
大人を介入させるためにあの場に合唱団の人たちがいたのかと思いきやそうでもないし、帰って父親と和解して彼氏もできて、笑顔でめでたしめでたしで終わって、なんだか肩透かしを食らいました。
「助ける助けるって言っておきながら結局何も変わらなかった」今までと同じでは？
この件をしっかりと解決して初めて鈴は母親の件を昇華できるのでは？
Uでの竜の件がどうなったのかとか、全世界に顔晒した割に特に何も起こらない鈴とか、その後が特に語られなかったので
いろんなこと詰め込んだけどイマイチ回収しきれてないように感じます。
細田作品は描写がリアルな割にキャラクターや展開が嘘くさい部分があって、現実寄りの作品なのかアニメ作品として受け入れるべきなのか分からないところがあり、イマイチ入り込めないなと今回の作品でも感じました。
でも自分を犠牲にしてまで誰かを助けようとした母親とのちの鈴とが対比になっている構図はなるほどなと思ったし、面白い部分は多々あるので全くの駄作だとは思いません。
（ゆえに結末が落としきれてなかったのが非常に残念…。）
映像と背景描写と、前述した楽曲が大変に良いので、そこは好きなポイントです。
