このレビューはネタバレを含みます
タイトルからして好き。
やっぱり細田守監督のインターネット空間の世界観は美しい。
ネット上で否定的な意見が飛び交ったり、アカウントの本人を特定しようとしたりするのは今の世相を描けているなと感じた。
ベルとしてしか歌うことができなかったすずが、竜に声を届けるために現実世界の姿で歌う。
そして竜を助けるために、本人たちのもとへ行って虐待から恵と知を守る。
自分の身を危険に晒しながらも他者を救おうと立ち向かう行動は、すずのトラウマになっていたはずの母の行いと同じようだった。
もちろん意図的に寄せたんだろうなと思ったけど、所々で『美女と野獣』を想起させられる。