いぬ

1秒先の彼女のいぬのネタバレレビュー・内容・結末

1秒先の彼女(2020年製作の映画)
2.2

このレビューはネタバレを含みます

んーーーーー。
ただの恋愛映画として見ない方が面白い。

アメリの台湾バージョンだ、と思って見に行ったら…
ヒロインの謎のテンションにげんなり
横行するセクハラにげんなり。
(そんなこと無視してみればいいのに。)
同じ場面を各人の視点から映し出すことで、カメラを止めるな的なすれ違いや発見で面白くさせたかったんだろうけど、その場面はこちらで想像できるから要らなかったと思うシーンがいくつか…。
ストーリー展開しているようで全然進んでなくてヤキモキしちゃった。

わたしには、ラブストーリーとして見るには難しかった方向転換をすると、トカゲのおじさんの謎や、全員の1日が消えたのにヒロイン以外の中でイベントは終わってることの謎などを考えたら深みのある映画なのでもう少ししっかり考える。

普段私たちが無くしてしまったものは、ただ目の前からなくなって、触ることも見ることもできない。でもその観点ではなくて、無くなったものは無くし物屋が管理してくれていて、たまに宝箱を開いて我々を導いてくれる、
そう思うこともまた、人間の勝手な宗教的エゴなんだけど、それでいいじゃん。ものごとをハッピーに考えられたら勝ちだよね、(って、これは幸せな考え方。)

でもねー、時が止まった浜辺で、男の子が女の子を手取り足取り作り上げていく様は、まさにラブドール…。
私の味方が皮肉っぽいんかな。
無くし物であった鍵を見つけることは、シャオチーとグアタイを導いたけど、無くし物を取り戻すということは何かしら代償が必要で、それが"1日"だったのかもしれない。また、グアタイにも1日を存分に楽しんだことの代償があの、交通事故だったのかもしれない。
いぬ

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