MayumiM

わが名はキケロ ナチス最悪のスパイのMayumiMのレビュー・感想・評価

4.0
WW2では中立を宣言しつつ、連合国側の勝利が見え始めると戦後の反共の盾となるべく(?)ドイツに宣戦布告したトルコ。その中立を維持するための戦いを描いた一作。
戦局を左右するスパイ戦を描きつつも、ナチスの優生学に基づいて執行された精神・身体障害者の強制的安楽死政策にも触れる展開は、ドイツのいわゆる支配民族内においても差別思想が根付いていたことを物語っている点は必見モノ。
恋愛を軸にしてるけど甘くなり過ぎないトコロが好感なんだけど、ヒトラーがずいぶんガタイのいい男で妙に微笑ましい。
個人的には、執事の手袋がシルクだったトコロに感心してしまったり(笑)。
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