FREDDY

クライモリのFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

クライモリ(2021年製作の映画)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

ロブ・シュミット監督によるスプラッター・ホラー『クライモリ』をマイク・P・ネルソンの監督、アラン・B・マッケルロイの脚本でリブートした本作は、環境関連の仕事に就く恋人のダリウス、アプリの開発を手掛けるアダム、アダムの恋人で医師のミラ、飲食店を営むデイリーとルイスらとともに"アパラチア自然歩道"でのハイキングを目的にバージニア州のとある小さな町へと訪れ広大な大自然を満喫していた中、地元民からルートを守るよう忠告を受けるもダリウスの提案により登山道を外れ南北戦争の要塞の探索に乗り出したところ思わぬ事故に遭遇、デイリーが命を落とし登山道に戻ろうにも悪天候の上に遭難してしまったことでテントで一夜を過ごした翌日、忽然と姿を消したミアや何者かの"罠"に掛かり行方知れずとなってしまったアダムの捜索をはじめたところ謎の2人組に身柄を拘束されていたアダムがある"誤解"から目の前で1人を撲殺し、友人らが正当防衛と主張し事件の隠ぺいを図ったことで義憤に駆られていたジェンと、6週間前に友人らとともに旅行に出掛けたきり消息不明となっていた娘のジェンの捜索のため彼女らが訪れたであろう町に赴き、地元民の協力を仰ぎアパラチア自然歩道に足を踏み入れた父・スコットを軸に、山奥に潜む"新国家"なる集落の住民たちに命を脅かされていく様が描かれた作品となっているのだが、まず言いたいのは本作は『クライモリ』シリーズのリブート作品となっているが登場人物らを恐怖に陥れいていくものはミュータントではなく集落の住民。そしてスプラッター色も薄味となっていて様々な殺戮劇を見せたこれまでのシリーズ作品とは異なり殺戮劇よりも集落の"掟"による恐怖に重きを置いたものとなっているので、言ってしまえば"森"を舞台としているが別物といったところ。なのでミュータントによる殺戮劇を目的に視聴してしまうと肩透かしを食らってしまうでしょうね。ただ意外と最後まで楽しめましたし、個人的にはエマ・デュモンが見られただけでも良かった。続編があるのならばもっとスプラッター要素が欲しいところ。
FREDDY

FREDDY