Tatsuya

クライモリのTatsuyaのネタバレレビュー・内容・結末

クライモリ(2021年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

極限状態こそが、人を成長させる。主人公の女性は、モリへ行く前、唯一バイトで将来が決まっていない状態。「みんな何かを探しに山へ来る」この台詞の通り、最悪な体験を通して彼女は成長した(色々な意味で)。

中盤までは、モリ側に狭義の意味で正義があると感じた。自分たちのルールで暮らしてるんだから、そっとしておいてくれ。ただし干渉してくるなよ。ハンターハンターでいうところの流星街のよう。主人公たちがモリに飲み込まれたところで終わるのかなと思いきや、父親が救出に向かうもうひと展開があったので、最後まで楽しめた。雇った猟師のポンコツぶりもまた良し。5000ドルを捨てたようなもの…父親、かわいそう。

個人的にはもっと罠での惨殺シーンを見たかった。予告であった食人のシーンはとってつけたようにワンカットのみ。食べている意味もわからなかったので、「人食べるシーン入れとこか!」くらいのノリで入れたのでは?と感じてしまった。ラストの食人鬼の映画につなげてる?まさかね。エンディングは「そうくる!?」と裏切りがあったので、終盤のモヤモヤが相殺され、視聴後はわりとスッキリ。テンポがいいのも相まって、そこそこオススメできます。
Tatsuya

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