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ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODYのcinemageekのレビュー・感想・評価

3.7
ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY』
(ホイットニー・ヒューストン アイ・ワナ・ダンス・ウィズ・サムバディ)


監督/ケイシー・レモンズ
 ハリエット(20)
  アメリカで奴隷解放運動をした活動家
  ハリエット・タブマンの半生を描いた映画


脚本/アンソニー・マクカーテン
   ボヘミアン・ラプソディ



ホイットニー・ヒューストン:ナオミ・アッキー
クライヴ・デイヴィス:スタンリー・トゥッチ
ボビー・ブラウン:アシュトン・サンダース
シシー・ヒューストン:タマラ・チュニー
ロビン・クロフォード:ナフェッサ・ウィリアムズ
ジョン・ヒューストン:クラーク・ピータース


出演
ナオミ・アッキー
スタンリー・トゥッチ
アシュトン・サンダース
タマラ・チュニー
ナフェッサ・ウィリアムズ
クラーク・ピータース


洋楽好きの人なら80年代の半ばから注目もされていたし、日本の洋楽ヒットチャートの常連だったホイットニー

普段洋楽を聴かない人にとって、知る切っ掛けになったのはやはり映画「ボディガード(92)」からではないか?

その後はどちらかというと
ボビー・ブラウンとの結婚。薬物使用、離婚といったゴシップ系のニュースが多かったのかもしれない

それでも素晴らしい歌唱力は人気を不動のものにしていたが、2012年に亡くなったときには大きな話題にもなったホイットニー・ヒューストンの人生を映画化


物語は完全に生涯を描いているともいえる
冒頭は母親の管理の元ゴスペルを歌い、指導されるところからはじまる
すぐに敏腕プロデューサーのクライヴ・デイヴィスの目にとまることでアリスタ・レコードと契約。

そこからの怒涛の快進撃。2ndシングル「すべてをあなたに」から7曲連続で全米シングルチャート1位の大記録。
これはビートルズの6曲連続を超える新記録として注目を浴びた。

そしてスーパーボウルでの国家独唱など、ホイットニー・ヒューストンを語る上で外せないエピソードを次々とスクリーンに表す

普通の人よりは洋楽を聞いていた自分レベルで知っているエピソードばかりなので、ひじょうにテンポよく物語は進む


ここがポイントで、ボディガードの「オールウェイズ・ラヴ・ユー」くらいしかしらないけど、ホイットニー・ヒューストンの名前を知っている
という人だとテンポが早すぎて次から次へと変わる展開にクエッションを持つかもしれない


さらに ホイットニー・ヒューストンの天才的な楽曲セレクトセンスといった部分のみいならず、彼女が抱えてた不安や悩み。歌への情熱。両親の不仲からの愛情不足の葛藤など、人としての一面を描ききったのは、さすがボヘミアン・ラプソディの脚本/アンソニー・マクカーテンといえる


一方でライブシーンなどホイットニー・ヒューストンが歌うシーンは主演のナオミ・アッキーが歌うのではなく、ホイットニー・ヒューストンの歌声を上にかぶせているので、見間違うほどのリアルさを楽しめる


ナオミ・アッキーのドレスなどの衣装は史実に忠実に再現されており、メイクや口を大きく開けて歌う様子などはナオミ・アッキーの熱演もあって見事としか言えない

特にクライマックスの1994年のアメリカン・ミュージック・アワードでのパフォーマンスの再現度合いがすごい


プロデューサーは
ホイットニー・ヒューストンを知り尽くした人クライヴ・デイヴィス
劇中でスタンリー・トゥッチが演じたクライヴ・デイヴィスなので、
ホイットニー・ヒューストンの心理面でも行動でもクセもふくめて
リアルに追い求めた映画とも言える


2時間を通して、
ニュージャージー州の教会で歌っていた少女が
敏腕プロデューサーとともにスターダムを駆け上がる姿を描いたヒューマンドラマであることは間違いなく、80年代後半からの洋楽ファンであれば観て楽しめることは間違いない


https://www.youtube.com/watch?v=VC4D89WxUr0
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