ここ最近、このドキュメンタリーをみて、こんな苦労をして守り抜いた楽団なんだ。ベトナム戦争中、北部に疎開して、この交響楽団を守った人たちも演奏していたと思うが、もっと早くこのドキュメンタリーをみていれば、観賞の仕方も違ったのにと思って、申し訳なくなった。千九百六十五年に米国のハノイ攻撃で、ハノイ音楽院の(Hanoi National Conservatory of Music)生徒や先生は安全な場所に移り住みそこで活動を続けたから、その意気込みと才能が残り、今の楽団があるわけだ。村の人々の協力により、そこに音楽学校を建て、(演奏する講堂と教室をトンネルで結び付けたり)戦争が拡大されても、楽団員はそこにベトナム戦争が終結するまでの5年間住んで練習をした。当時の生徒や先生にインタビューしてそれがドキュメンタリーになった。