飯

アポロンの地獄の飯のレビュー・感想・評価

アポロンの地獄(1967年製作の映画)
3.8
パゾリーニの映画言語が純粋すぎて、原始と言って良い。

神託の輪廻(人生は始まった所で終わるのだ)
愉快な妥協(人性の暗黒面の放逐)

倫理叙事と“目”で話す、現代へ延伸された時間軸。観客を時代とともに自己をも理解させる。

運命か罪か。

悲劇というものは哲学と芸術の起源である。

主体の力と客観環境とのパラドックス、個体意識の覚醒と運命を超える神性意識、運命の悲劇から社会の悲劇へ。

パゾリーニの自白かな、ある意味で。
飯