saodake

アウシュヴィッツ・レポートのsaodakeのレビュー・感想・評価

3.5
ホロコーストものの映画って結構見てきたからビルケナウでの残虐非道な場面は他の映画でも散々見せられてもう慣れてしまった感じ。
命からがら脱出してホロコーストの実態を訴えたのにそれが無視されてしまったところが案外サラッと流されてしまったが、個人的にはそこをもっと詳しく深堀りしてほしかった。
アメリカ、イギリスはホロコーストをある程度把握してたのに、救助したところでその後のユダヤ人の扱いが面倒という事情もあって見殺しにしてしまった。
ホロコーストが単に過去の出来事ではなく、現在の人種差別や排外主義と地続きで繋がっているんだという主張がよく伝わってくる作品で見て良かった。
こういう作品が繰り返し作られる事自体に意義があるのかなぁ。
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