NaokiAburatani

スペンサー ダイアナの決意のNaokiAburataniのレビュー・感想・評価

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何不自由ない生活には自由がなかったというトンチみたいな話。
先日の英国王室国葬で女王がいかに国民に愛されていたかが見受けられた一方でダイアナ元王妃の死亡事故の件で当時衝撃を受けたのを思い出した。
正直当事者でもないし、片方からの視点を寓話という形で描かれているので、どちらが悪いとも言い切れない。ましてや、過程が一切なく最悪の3日間だけ見せられればダイアナ元王妃に感情移入するのは必然的だから同時期公開のドキュメンタリーも観ておけば良かったと若干後悔。(まぁ、不倫さえしなければ…と言われたらそれまでだが。)
ただ、伝統というものは何のために守られ、受け継いでいくものなのか、というのは考える必要があるのだけは確か。拒食症の人間に3日間で太ったか確認するために体重計るとかどんな拷問だよ…
束の間の自由を手にした雉達だが、その後の悲劇を知っている身からするとやるせない気持ちになるラストだった。
出演時間がごく僅かにも関わらず、真珠夫人の存在感がヤバ過ぎた。
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