猫神社

リトル・シングスの猫神社のレビュー・感想・評価

リトル・シングス(2021年製作の映画)
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地味なのは好みです。見やすかった。

地方の平凡な警察署の刑事たちが特殊な猟奇殺人を解決しようとするけど手に負えなかった話。

昔から殺人の動機は金、女、怨恨がほとんどです。殺すことが目的の快楽殺人、政治思想が動機のテロ、最近よく聞く拡大自殺による一家心中や通り魔は、犯罪大国アメリカであっても珍しい。いかに優秀な刑事でも経験を積むことができません。その手の事件をFBIが扱うのには意味がある。
難しい事件を自分たちの手で解決してみせたいのはわかるけど、反発してないで、慣れてる専門の捜査官に助けを求めるべきなのです。

日本のワイドショーで凶悪事件を扱った際、元ベテラン刑事の人がゲストでコメントしてるの見たんだけどさ。自分の経験だけで語ると素人レベルなんだよね。海外の犯罪映画やドラマを見まくってる私のほうが詳しいくらい(笑)

ともあれ現場の警官がエリートや嫌うのはアメリカ以外でもよくあるし、警官だって人間なので勝手な行動くらいするでしょう。それが事件解決に繋がることもあれば、この映画のように悪い結果になることもある。仕事熱心な証拠でもあるので一概に否定できない。残念ながら給料分ダラダラ働けばいいやって思ってる人が多数派でしょうしね。

そういった現実の闇を描いた作品でした。
今回アレされた容疑者は態度悪すぎて自業自得な面が強く、むしろモヤモヤは少なめだったと思う。冤罪は真犯人が野放しなのが問題だけど、今回はFBIも捜査する二段構えになってるので、より安心です。
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