本作品の内容にもあった通り、今ではSNSが普及した分人の生活を見ることが非常に容易だ。
人と比べることが簡単になった分、どうしても「あの人がいい生活をしていて羨ましい自分も欲しい」とどんどん物欲が湧いてくる。
しかしながら自分は一般人であるのに、果たして芸能人レベルの人と比較をしていないだろうか。
残念ながら、彼らのような収入は私達には到底不可能である現実を知ろう。
結局は自分は自分であるので、人と比べても無意味だ。
◆モノが多いのは疲れる
クリエイティブな仕事をしていると、どうしても部屋にモノが溢れかえっていると完全に自分の中でキャパオーバーになる。
かの有名なスティーブ・ジョブズの名言でもあるが「世界に衝撃を与えようと思ったら、服を選ぶ時間はあまりに無駄すぎる」というのは理に適っている。
自分がモノをどんどん減らしていったきっかけは、「フランス人は10着しか服を持たない」というベストセラー本から始まった。
あの本を読んだ衝撃から即行動をし、今では徹底的に無駄を削ぎ落とすために「選択の回数」を減らす努力をしている。
有名どころではあるが、人間は1日に選択の回数を「約35000回」もしている。
それは非常に無駄なことであり、選択というのは人間にとって大きなストレスを与えるといわれている。
私自身が選択を減らすために行ったことは主に下記3点である。
1.毎日同じ服を着る
2.毎日起きる・寝る時間を同じにする
3.毎日同じものを食べる
これらをルーティン化するだけで圧倒的に選択肢が減った。おそらく私の毎日の選択は他の人の1/2にはなったと言っても過言ではない。
◆ミニマリズム=余白(余裕)の生まれ
貧乏であるからミニマリストにならないといけないというのは個人的に違う見解であり、むしろお金持ちしかミニマリストってなかなか難しいのではないかと思う。
ミニマリストは、個人の研ぎ澄まされた感性に沿った欲しい物を揃え、不要な物を捨てる「資金力」を表し、研ぎ澄まされた感性を磨く「資金力」を無意識に表現していると思っている。
ミニマリストで調べてみても、時短のために「ダイソン」のドライヤーを愛用しているミニマリストがいたり、男の工芸品ということでパテックフィリップの腕時計を愛用しているミニマリストがいたりと、かなり少数精鋭の姿勢をとっていることがわかる。
◆結果として人生に何が必要なのか≒どんな人間になりたいのかを考えることになる
自分が他人にどう思われたいというよりかは、自分がどうありたいかが重要である。
自分の理想とする自分で常にいるのかというところが大事である。
捨てることを目的にするのではない。そしてモノを持たないのがミニマリストではない。
個人的にはドキュメンタリー映画である「ミニマリズム -本当に大切なもの-」のほうが勉強にはなったけれど、本作品とセットで見るとより一層ミニマリズムに対して理解がしやすいのではないかと思う。