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アフリカン・カンフー・ナチスのSSSのネタバレレビュー・内容・結末

2.0

このレビューはネタバレを含みます

地元ガーナの方の台詞字幕が全部関西弁だったんですが、あれは何だったんでしょうか。

実は生きていたヒトラーと東條英機がガーナへ落ちのび、共謀してガーナを支配しドイツ・日本・ガーナを新たな枢軸国として再び世界の覇権を握らんとする話のはずが何故かカンフーVSジャパニーズ・カラテの対立構造になっています。ドイツやガーナには伝統的な武術はないのかな。

今回のヒトラーはプロパガンダではなく魔法の旗で魔術的に人心掌握をしているため、往年のように群衆の前で大演説をぶつようなシーンは特になく、基本的にガーナ美女を侍らせて酒を飲んでいるばかりなのが少し残念。
また東條英機はあくまで二番手の立ち位置で実質ヒトラーの部下的に扱われていて、せっかくゲーリングもいるのに何かお互いに役を食い合ってる感じがあり、もったいない気がするなーと思いました。
ひたすら日本語と日本訛り英語しか話さないのは好き。
ヒトラー役の人の話し方もできるだけ本家に寄せようという尋常ならぬ努力が感じられて良い。

そしてアクションシーンは結構真面目に撮られていて見応えがありました。血糊が普通にカメラのレンズにビシャッとなったりはする。あと抜いた心臓を潰さなかったのも惜しい。
東條英機が主人公の指を詰めるのはジャパニーズ・ヤクザにインスピレーションを受けてのことなのかなあ。でもいきなり2本ナタでいってたけど…問答無用で…

ヒトラーが爆発四散した後のエピローグでは東條英機が普通にガーナの市井の暮らしに溶け込んでいるシーンが描かれていて、東條英機もあの魔法の旗で洗脳され操られていた被害者のひとりだったのだとテクニカルに示唆されるのですが、ここがいちばんショック。どうして主人公の指を落とし主人公の恋人とその友人に(おそらく)性的暴行をはたらいたじいさんが主人公カップルと談笑して終わるんだよ。納得いかねえ!
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