しま

エスケーピング・マッドハウスのしまのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

映画としては特になんとも思わない。しかし、この映画の元になった史実のことを考えると、
強いて言えば、最後に恋人が救出しに来るが、史実では彼女は当時恋人はおらず、会社が弁護士を通じて救出したらしく、そこら辺が願望だなと思った。私はリアルの人間の生き様を見たいタイプなので、19世紀末から20世紀初頭のアメリカで、女性が生き抜く様を考えると、そこはイケメンの上流階級の権力を持つ男性が助けにくるという謎の設定はいらないのでは、と思ってしまった。確かに、女性が生き抜くには必ず男性の助けが必要なのだが。当時の精神病棟は正直もっとやばいんじゃないのかと思っていたことや、当時の状況からすると、き○ちがいの女性達はまだ野垂れ死しないだけマシなのでは?などと余計なことを考えるが、それをスクープして非人道的だと訴えてきた人間がいたから今の幸せな世の中なのかなと思うとこのネリーブレイという方の偉大さには頭が下がる思いがある。あと、きしょい精神科医の描写だけリアルで面白かったし、寮長がいい味を出していて結構笑い出しそうになる。それ以外はネタバレせずにいかに見続けられるかと言った感じではあった。
NYのpowerful familyの女性が丸焼きになって死んでたけどあれは陰謀なのかなと気になった。

他の人の感想を見ると、今の社会でもなくなってないのでは?という指摘があり、まさにそれかもしれないあたりがなんというかやはり映画は観るものの視野を広げることができると気づいた。
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