もちごめ

カラーパープルのもちごめのレビュー・感想・評価

カラーパープル(2023年製作の映画)
4.0
重いテーマでも最後まで楽しく観れたのはミュージカル映画だったからだな、と思うぐらいには重いテーマでした。男尊女卑から始まり、人種差別…。
主人公のセリーは控えめな性格。にならざるを得ない環境に身を置いていましたが、厳しい環境の中で様々なタイプの逞しく生きる女性達と出会い、少しずつ前に進んでいくセリーの姿に勇気づけられました。自分の得意なことを見つけておく必要性を改めて感じました。
ソフィアがセリーに対して「神様がいるって思えた。あなたの中に神様がいた」というような台詞が印象的でした。自分が辛いとき、静かに寄り添ってくれる人のありがたさや大切さってあるよなぁ…と。だからこそ、シュグもセリーに気を許したのかなと感じたり。
セリーの人生が壮絶だったため、最後のシーンは思わず泣いてしまいました。ネティには少しびっくりしましたが、明るい終わり方で良かったです。
男尊女卑が激しいので、作中に登場する男性は誰も好きになれませんでした。当時の時代背景的に男性が考えを改めるだけマシだったのかもしれませんが、今の時代を生きる私には許容できる部分は何処にもなく…。だからこそ、セリーの忍耐強さと寛大さは素晴らしいなと思いました。
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