めちゃめちゃ傑作じゃないですか...?
いとも簡単に作品の思惑にハマり、号泣してしまいました。。。
シンプルすぎる紋切り型のストーリー、
しつこいまでにお涙頂戴の演出と台詞、
でも、なぜだろう。
作品全体が帯びる感動の味わいに徹底的に浸ってしまった。
多くの方が指摘されるように大竹しのぶの演技は素晴らしいのだが、
今回ばかりは、Cocomiが凄かった...。
初声優でこの演技。天才以外の何者でもない、そんな予感が痛烈に走る。
ただ唯一かわいそうなのは、
「私は望んで生まれてきたのではない」という台詞。
さすがにそれは彼女には言えないと思うし、言われたら困る。
それ以外の息遣い、せりふの軽重、シーンにおける空気感、どれも秀逸。
なぜ他の作品への出演が殺到しないのか?
僕は今すぐにでも一緒に仕事がしたい...。
そしてなにより「愛の讃歌」。
エディット・ピアフが心を殺し、祈りを捧げ、歌い上げたその願い。
これが作品全体のテーマと共鳴し、これこそ映画の音楽だ!と涙した。
いやぁ素晴らしい。
反復するカット、そこで刻まれるリズム。
あからさまなジブリオマージュも、許されるほどには抜群の作品でした。