MasaichiYaguchi

ある用務員のMasaichiYaguchiのレビュー・感想・評価

ある用務員(2020年製作の映画)
3.7
洋画は勿論のこと邦画も上映時間2時間超えが普通になっているこの頃、本作のようにバトルアクションに徹した86分の映画を観ると、濃縮果汁を飲んだような充実感がある。
話の内容もシンプルで、暴力団のトップが抗争で殺され、その跡目や遺産を奪う為に相続人を拉致してしまおうという者と、それを守り抜こうとする主人公との間でバトルロイアルが繰り広げられていく。
タイトルにあるように主人公・深見晃は表の顔は高校の用務員だが、暗殺者としての裏の顔を持つ。
彼も組織内の抗争で父を幼い頃に失い、父の兄弟分である真島善喜に拾われて暗殺者として育てられる。
この真島善喜の高校生の愛娘・真島唯の見守り役として彼女が通う学校の用務員をしている。
映画の後半からは、守護役・晃を亡き者にして排除し、唯を確保する為、2人がいる学校に個性溢れる9人の刺客が差し向けられ、サドンデスのゲームが幕を開ける。
この晃を演じる福士誠治さんがひたすらにクールに9人の刺客を相手に肉弾戦や銃撃戦を繰り広げていて、観ていてその格好良さにシビレテしまいます。