三姉妹のミクのレビュー・感想・評価

大阪アジアン映画祭にて鑑賞。

常に何かに怯えて、すぐに謝り、自傷癖ありな長女。一見、幸せそうに見えるも、沸点ギリギリ、神への祈りが全てな次女。アルコール依存に、癇癪持ちな末っ子。

父の誕生日に、再会した家族。育った故郷を車で運転し、何も変わらない町の風景に蘇る子供の頃の記憶。今を必死に、”普通”に生きたいのに。感情、ぶちまきます。

「お父さん、謝って。」
パターナリズムが犯す家族の在り方。自我の崩壊。

号泣しながらも、大笑い。感情乱れるし胸糞なんだけど、後味爽快でした。劇場、拍手喝采でした。