ニュースで知ってはいるけど、複雑過ぎていまいち分からない中東問題を扱った映画。
シリアでISISと戦った、女性だけの連合軍と、家族を奪われISISの兵士に捕らわれた少女の、実話に基づいたストーリー。
過激派イスラム教徒ISISは、女性に殺されると天国に行けないと信じられているため、女性だけの連合軍は恐れられていたそうだ。
第二次世界大戦や、ホロコーストは映画で扱われる事が多く鑑賞する機会もある。
中東問題を真っ向から捉えた映画は初めて観た。
予告編を観た時は、女性だけの兵士かっこいいなくらいの気持ちでした。
いや、その時の自分を殴りたい。
戦争のない世界、差別のない世界はない。でも、戦わなければ殺され、人権を剥奪される。
特に、弱い女性や子供は標的にされる。
これは現実で、今も中東地域で実際に起きてる出来事。どこか対岸の火事のように感じていたけど、ぶん殴られた気がしました。教科書やニュースでは、実際に起こっていることが分からないのだと、現実を突き付けられた。
中東問題は、かの三枚舌外交で中東地域を混乱させた国がありまして、胸糞です。
最近ではタリバン勢力がアフガニスタンを制圧したり、未だ続くクルド人問題、宗教問題、石油問題、イラクイラン問題と争いが耐えず、終わりの見えない闘いが続いている。
闘うか、逃げるか、奴隷になるか、死か。選択肢がない彼らが安寧を得る日は来るのだろうか。
今を知る映画でした。
2021年鑑賞 107本目