劇場でモノクロ作品を観る贅沢が堪能できる「茲山魚譜 チャサンオボ」
イジュニク監督は色が欠けてる残りを観客の想像力に委ねるのが上手だなぁと思った。
ピョンヨハンが知への探究心や宗教を超えた倫理観への目覚めの過程を活き活き演じてて涙…
ソルギョングの声もシブいし脇を豪華キャストから好きな助演ズが固めてて沸いた。
あの当時は宗教と学問が密接だったから、「教え」の違いゆえに学問を遠ざけるということが身分の違いだけでなく当たり前のようにあったんだなと。
論語、大学、性理学、西学、いろんな言葉が出てきてそれらがステキなナレーションで語られるから沁みる…
そんななか、葛藤しながらも学びへの好奇心に抗えずにどんどん吸収していく昌大とそれを見守る師匠の絆もよかった。
イジョンウンがほっこりと癒しをくれるのも絶妙。
モノクロでお堅い作品かと思ったらすごくわかりやすいシンプルなストーリーだった。