ILLminoruvsky

ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイのILLminoruvskyのレビュー・感想・評価

3.0
原題『The United States vs. Billie Holiday』 (2021)

監督 : リー・ダニエルズ
脚本 : スーザン=ロリ・パークス
撮影 : アンドリュー・ダン
編集 : ジェイ・ラビノウィッツ
音楽 : クリス・バワーズ
出演 : アンドラ・デイ、トレヴァンテ・ローズ、他

ヨハン・ハリ「麻薬と人間 100年の物語」を原作に、黒人リンチの実態を告発するプロテストソング「奇妙な果実」を歌い続けたことで、FBIのターゲットとして追われていたエピソードに焦点を当て、44歳の若さで死去したアメリカジャズ界の伝説的歌手ビリー・ホリデイの人種差別やアルコール、ドラッグと闘い続けた生涯を描き出した音楽伝記ドラマ映画。

ビリー・ホリデイに扮して渾身の演技と歌唱力を披露したR&Bシンガー、アンドラ・デイはホント見事(特に「奇妙な果実」を歌うシーンは圧巻)でしたが、タイトルにもなっている「国家権力との闘い」というテーマが、異性関係のトラブル、麻薬捜査官とのラブストーリーを描き過ぎて弱くなり、この内容なら『黒人(搾取する男性)vsビリー・ホリデイ』というタイトルになりかねない内容…
そして、「映画」としての出来映えも凡庸に思えた。
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