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しあわせのパンのRiiのレビュー・感想・評価

しあわせのパン(2011年製作の映画)
4.9
穏やかで、平和で、どんな人も、どんな辛さも包み込むような優しさ、あったかい雰囲気に、
なんだか大号泣してしまった…(わたしの涙腺弱いのは否めない…笑)

これからは 1つのパンを丸かじりせずに、はんぶんこにちぎって、
そっと、大切な人と分け合いたい。

"しあわせのパン"をわけあうこと、
それこそ、"幸せを分け合う"ことなんだ。

3つのストーリーともにいろんな世代が描かれるけれど、節々に自分の人生を照らし合わせてしまって、あたかも自分もcafeマーニーで癒された気分。

好きなシーンは、
りえちゃんが
「わたしも、無理して笑うこと、あるんです」って言った瞬間の水島くんのハッとした顔。
そして、その日の夜、2人になった時の
「ここでは無理して笑わなくていいんだよ」
っていう水島くんの言葉。
なんてあったかいの…。泣


普段邦画は殆ど観ないわたしは、
好きな邦画を聞かれると、決まって
「かもめ食堂」、「パンとスープとネコ日和」、「めがね」なんかをあげる。
でも、これからはここに、この「しあわせのパン」堂々君臨…!
めちゃくちゃよかったなぁ、絶対また観たい。

よく、半分冗談で「将来一緒にカフェひらきたいね」なーんて夢の話を話すこともある。この映画は理想だね。

わたしも、1話目の子みたいに"都会で、幸せになろうともがいている"のかもしれない。
幸せって多種多様。
何が正解ってないけれど、
穏やかで、平和で、人想いに溢れたこの映画は、観る人みんなに幸せな気持ちにならせてくれると、そう思いました。
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