夢野猫

しあわせのパンの夢野猫のレビュー・感想・評価

しあわせのパン(2011年製作の映画)
4.5
『ぶどうのなみだ』がアレだったから、危惧しながら視聴。御免、凄く良かったです。
想うにこの監督さん、長物が苦手なのではなかろうか。

雰囲気は『ぶどうのなみだ』と同じく大人の絵本っぽい(ぶどうが宮沢賢治調なら、こちらはヤンソン風)。
夏、秋、冬の三つのエピソードを積み重ね味わい深い物語にしている。しかもそれぞれのエピソードが、出逢い、別れ、終焉と季節にマッチした内容な上に、独立したエピソードで有りながら、青年期から老年期に到る流れが伺える。

癒し系作品の秀作です。
ナレーションを羊と思わせて実は……と言うオチも良かった。
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