観た。
これはヤバい、本当ヤバい。
歌の歌詞は全然理解出来ないんだけど、本能レベルで好き。生理的に受けつけないの真逆の感情。
デヴィッド・バーン的には、STOP MAKING SENSEからの進化というより、その延長線上なのかな。
シンプルな舞台にいるのは、ケーブルに繋がれていない人間だけ、それを観ている観客という人間。
キュートでシンプルなダンスとか、グレーのスーツに裸足の姿とか。生命の強さを気張りすぎずにパフォーマンスする様子に震える。
途中何故か初期のジョジョが過ぎって、それはなんだろう。人のエネルギーみたいなものを感じたからか。STOP〜の時と同じく、観終わった後に耳に残る音の波紋が心地良い。
STOP〜との違いの一つは、デヴィッド・バーンの語り(MC)が曲の間にある事。2016年の大統領選の話とか。
そしてジャネール・モネイのその名を言え、という殺された?もしくは意図せず亡くなった黒人の方の名前を叫ぶ楽曲の辺りから、違う着地を試みていると強く感じた。
そして、スパイク・リーが監督している事も改めて認識した。
でもこれが単純なイデオロギー色の強い作品かというと必ずしもそうでは無いかも。アンコールで歌っていた、旅の途中という歌の歌詞にその想いが込められているのかな。
赤ん坊の頃より少なくなるという脳の神経の繋がりを、諦めずに、人と関わり続ける事でより良いナニカに昇華させようとしているのかも。
そういう意味では、延長線上でもあるけど着実に進化、変化していっているんだな。
とにかく素晴らしい。
配信で観てこれだけ興奮させてもらったから、映画館で観たら、もしくは生でこの舞台を観たらどれだけの感動だったのか、悔しさも残る。
エンドロールは自転車を漕ぐ出演者達のGoPro映像、チャーミングだった。
スパイク・リー、監督