ねこめし

静謐と夕暮のねこめしのレビュー・感想・評価

静謐と夕暮(2020年製作の映画)
4.0
暴力と空腹について。

死とか痕跡とか高架下とか水辺とか迷子とか亡霊とか夏とか花火とか自転車とか草むらとか、自分にとっての好きが詰まっていて永遠に浸っていたかった。

画面はパキっとしていて説得力がすごいのに、人物たちの発話は不明瞭でそもそもコミュニケーションとしてのやりとりが成立していない感じも「全員死者」感あってよかった。生前の行動をただ反復するだけの死者たちはやがて風景になって、だからこそ突然の暴力に身体が反応してしまう。
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