ジェイティー

DC がんばれ!スーパーペットのジェイティーのネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

スーパーマン(クラーク)の相棒兼ペットのクリプトはクラークとロイスが親密になっていくにつれ自分との関係に溝ができてしまうのではないかと不安を覚え始める、一方宿敵レックス・ルーサーが呼び込んだオレンジの鉱石が持つスーパーパワーでペットたちがヒーローと同等のパワーを身につけてしまうお話。

なんと鑑賞時は私たった一人という贅沢な気分をいつもより味わいながら観ていました。
結論から言うとジャスティス・リーグよりも断然面白いです。
お話の中心は当然ペット達なのでスピンオフ感覚かと思ったら、スーパーマンやワンダーウーマンなどもきちんと登場し完全に本筋のような物語です。
赤ん坊の時、惑星から一緒に脱出し、クラークの成長を見守りながら一番の親友として傍にいる・・・この忠を尽くすという関係性は私の大好物なのでしょっぱなから涙腺にきてしまいましたね。
保護施設でスーパーパワーを身に着けたペット達と共にクラークを救出しようとする、似たような構図として最近だと「バズライトイヤー」などがありますが、バズと比べると柔軟性がある辺り流石スーパーヒーローですね。
怪力と無敵の力を持つエースのエピソードが思いのほか切なく、「ヒーローとしての行いとその結果」という事でも語れそうな考えさせられる名シーンだと僕は思います。

クライマックスの戦闘シーンはかなり気合入っておりラスボスの形態変化という超王道も取り入れ大好物な場面で満足です。

その他、
・可愛い子猫でも五体全てが凶器と化したウィスカーズ、毛玉を吐き出すがごとく手りゅう弾を使ってくる姿は刃牙のドリアンを彷彿とさせて「ビューティフル・・・!!」と感心。
・吹替え版だったのですが、レックス・ルーサーが山路さんで部下のマーシー・グレイブスは朴さんだったので夫婦共演なんだとふと思い。
・エンドクレジット後の「アイツ」は近日公開作品への前振りだったとは・・・
・なんやかんやみんなそれぞれハッピーで娯楽作品はこうでないといけないですね

シリアスの中にちょっとだけ入るギャグなどこういう絶妙な塩梅ってハリウッドでないとできないセンスだと思っています。
子供も大人も楽しめるいい作品です。
宣伝をもっとしても良かったように感じてます。
お勧めです。