御年91歳のクリントイーストウッド監督最新作!
完全にロードムービーです。
しかし、正直なところあまりハマれませんでした…。
ストーリーは好きです!あとテンポが緩いのも気にならないし、中盤はホッコリして楽しいです。
ただ、どう考えても中途半端な作品です。最初、ものすごいシリアストーンで入ったのに徐々に変化していくのがよく分からなかったです。ほのぼのロードムービーにしたいのなら、最初からすれば良いのになと感じました。
さらにマイクの物語としては面白いのですが、ラフォの物語としてはいまいちで彼の葛藤や母親との確執をもっと描いてほしかったです。
僕も毒親に育てられたので、母親との話はもっと掘り下げてほしかったです。
あまり展開を用意せず、坦々と描き自分の作品のアンチテーゼのようなことをしたのには評価しますが、正直イーストウッド監督作品と言うだけで過大評価されているような気がします。
クエンティン・タランティーノが10作で引退すると公言したときにこう言ってました。「ドンシーゲルはアルカトラズからの脱出で引退すれば良かったのにその後2作映画を撮って酷評され評価を落としてしまった。」
それをまさしくやったような作品でした。
それでもこの年で新たな世界を作り出すイーストウッドは立派だなと思います。