my映画館2022#4 > 91歳にして渋いカウボーイ姿のクリント・イーストウッドが魅せるロード・ムービー・・・ただただ頷いてスクリーンを見入ってましたね。
落ちぶれた元カウボーイと訳ありの少年の旅を通して、生きる上で必要な“強さ”とは何かを温かくユーモラスに、そして時に切なく描く本作・・・展開は王道で、淡々と進みます。
はい、マッチョって言葉がキーワードではありますが、往年のイーストウッドのタフさを求める作品ではありませんので、悪しからず。
うん、老いを経験して、マッチョは無意味だと悟った境地・・・老いてみないと分からない訳ですが、最近は何となく分かってきた様な。
そう、少年や女性に慕われ、街の人々にも必要とされ、英雄にならなくてもしっかり自分の居場所がある幸せ・・・強さよりも尊い気がしますが。
なお、その他のキャストでは、少年役のエドゥアルド・ミネットがいい味を出し・・・ナタリア・トラヴェンも魅力的でした。