ゴン吉

クライ・マッチョのゴン吉のレビュー・感想・評価

クライ・マッチョ(2021年製作の映画)
4.2
妻子を亡くした老人と親の愛情に恵まれない少年と闘鶏1羽のロードムービー。 
クリント・イーストウッドが監督・製作・主演を務め、エドゥアルド・ミネットが少年役を演じ、ナタリア・トラヴェン、ドワイト・ヨアカム、フェルナンダ・ウレホラらが共演。  

1978年のテキサス。マイク・マイロ(クリント・イーストウッド)はかつては2歳馬レースで5回も優勝したり、ロデオで連勝していたが、落馬により負傷してからはアルコールとドラッグに溺れる日々を送っていた。彼はある日、世話になった牧場主のハワード(ドワイト・ヨアカム)から、別れた妻(フェルナンダ・ウレホラ)と一緒にメキシコシティで暮らしている13才の息子ラフォ(エドゥアルド・ミネット)を連れ戻すよう頼まれる。マイクが、ハワードの別れた妻を訪ねると、彼女は豪邸で優雅に暮らしていたが、息子のラフォは家を出て盗みや闘鶏で生計を立てていた。マイクは闘鶏場でラフォを見つけ、彼が大切にしている雄鶏のマッチョを連れてアメリカに連れ帰ろうとするが....  

両親の愛情を受けることなく犯罪や闘鶏などで一人で生きてきた少年と、妻子を事故で亡くした孤独な老人と一羽の闘鶏によるロードムービーです。
道中で車を盗まれたり、警察の検問を受けるなどトラブルが発生する一方で、レストランを営む親切な未亡人(ナタリア・トラヴェン)と出会って助けてもらいながらアメリカを目指す。
初めて信頼できる人間と出会ったと思った少年マイロであったが、実は大人の裏事情があった。
マイロの飼っている闘鶏のマッチョが大活躍してストーリーを盛り上げる。「立て ロクデナシ 闘え! その時から こいつはマッチョ チャンピオンさ!」 
熟年のイーストウッド監督作品らしい暖かみのあるヒューマンドラマで、しみじみと心に浸みる作品です。
「コケコッコー」  

2023.10 NHK BSPで鑑賞(字幕:松上美奈)
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