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殺しに来た男
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『殺しに来た男』に投稿された感想・評価

4.0
かなり前に観たが傑作。オーディ・マーフィ扮する殺し屋が現れるが標的は不明、町は混乱し人々は疑心暗鬼に陥る。混濁した状況は中心にいるはずの殺し屋に銃弾を運ばず、常に方向を変え後ろ暗い者達を自滅に追い込む。決闘という直線的な構図が最後に登場するが、予想外の物がマーフィに飛来する。
ベルイマン監督「第七の封印」(1957)と対比して論じられる哲学的西部劇。監督は「縮みゆく人間」(1957)のジャック・アーノルド。脚本は「宇宙大作戦(StarTrek)」(1966~1969)のプロデューサーでメインライターのひとりジーン・L・クーン。

平穏な町に有名な“殺し屋”ジョン・ガント(オーディ・マーフィ)が馬に乗って現れる。彼が訪れたということは町の誰かが「死」を宣告されたことを意味していた。人々は、自分たちが過去に犯した罪を思い返し、標的は自分ではないかと疑心暗鬼に陥っていく。彼の素性を知らない若い医師ルークだけがガントと対等に話す中、恐怖に支配された横領銀行家が自殺、さらに住民同士の殺し合いが発生し町の秩序が崩壊していく。。。

「縮みゆく人間」が哲学的で面白かったアーノルド監督。本作も“善悪の彼岸”について問うていてとても興味深く面白かった。

“命を奪う”殺し屋ガントと“命を救う”医師ルークの両輪で物語が展開する。ガントはまさしく生ける死神。ルークとチェスをするシーンは「第七の封印」へのオマージュと見て間違いないだろう。二人の仕事は正反対であり、ガントの存在は救命の信念を持つルークのモラルを揺さぶり続ける。

殺し屋稼業のガントが法で裁かれないのは、常に標的がガントを攻撃するように誘導し正当防衛の形で始末するから。その絶対的自信により落ち着き払ったオーラは一種異様で、何もせずとも周囲が勝手に恐れおののき精神的に参ってしまう。

演じたオーディ・マーフィは元アメリカ陸軍の最多受章兵士から戦後に役者へと転身した異色の経歴。一方で戦争PTSDに悩まされていた事が伝えられている。本作で発せられる独特の存在感は、彼自身の内からにじみ出る個性によるものかもしれない。

果たしてガントの標的が誰なのかというミステリーと、殺し屋と救命者の哲学的勝負の行方。二つの大きな要素を絡ませ合いながらクライマックスへと盛り上げていくシナリオが見事。結末も非常に練られたもので、台詞も秀逸で感心した。

二人の仕事は正反対ではあるが好敵手のような奇妙な絆が感じられた。医師ルークは“荒療治”によりガントの“心の腫瘍”を取り除いた。しかし実際これは暴力による解決であり、ルークの医師としての尊厳は守り通せなかった。表面上ははっきりとした決着が示されるが、哲学的な決着は観客に委ねられる。

「縮みゆく人間」に続いて本作も低予算ながら志の高い映画だった。アーノルド監督の作品は日本では「大アマゾンの半魚人」(1954)が知られている。
 特異なキャリアで知られる役者オーディー・マーフィーの最高傑作という評判の本作。低予算西部劇なのにイングマール・ベルイマンと比較される作品だというのだから、どういうことなんだろうと思いながら見たが、いや、たしかに異様な西部劇である。
 そして上映時間が80分以下! まあ、それでも削れるシーンがあるとは思うんですけど。

 「John Gant」なる高名な殺し屋が小さな町にやってきたものの、誰を狙っているのかわからないことから町中が混乱するというプロットで、ほとんど『ゴルゴ13』(あっちが後だっつの)。しかし、どう強いのか、実際に強いのかはまったく見せない。名前だけでみんなビビって自滅していく。
 そんな恐怖の化身のようなキャラクターだが、劇中でも「Kid」と称されるほど童顔なオーディー・マーフィーの、落ち着き払った演技が素晴らしい。特段何もせず、酒場でコーヒーを飲んだり(カップの白さが不気味!)、町をぶらぶらしたり、チェスをしたりするだけなのだが、その余裕が恐ろしい。いよいよというところでの銃撃がまた簡潔極まる演出で最高だし、ラストの台詞も痺れる。

 ジェームズ・ドレイク演じる「医師(Physician)」――名前があるのだが、オーディー・マーフィーはこう呼ぶ――との会話もユニークで、この時期の西部劇でもうこれをやっているのか、と驚く。これ、というのは「一見すると相反する存在が実は同根」というテーマに踏み込むことで、John Gantは「医師」と「判事(Judge)」を比較しながら「They have the power of life and death」などと言ったりするのだ。もちろんその「They」には殺し屋である自分も含まれているのだが、だとすればラストで彼が食らう一撃には作者たちの寓意がこめられているのかもしれない。いや、ただならぬ傑作です。