しちれゆ

ローズメイカー 奇跡のバラのしちれゆのレビュー・感想・評価

3.9
″鎧を着たバラよ、君のそばには僕がいる″
軽く1本、と期待せずに行ったのに思いがけずとても良い映画でした。
最近 熟年の女性に惹かれます。歳を重ね色々な経験をして人間性に幅が出来て、他人に対して本当に優しくなれる人。亡き父から受け継いだバラ園を経営するエヴがまさにそんな女性。エヴに雇われた3人の落ちこぼれが初めてのバラ作りを通して自分の生き方を見つけていく。
最初は「バラなんかやめて大麻にしろよ」なんて言ってた前科者のフレッド。実母に愛されず悲しい思いをしていたのだが、ある日自分が育てたバラの花束を持って母親に会いに行く。「めしべに花粉を付けることよりその後、花が咲くまで大切に育てることが大事」と言って母親と訣別出来たのもエヴと出会って初めて人から大切にされるという経験をしたからでしょう。彼がパリ?に香りの勉強をしに旅立つ時にエヴが贈った花言葉がとても素敵でした。
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