まえじま

ウォンカとチョコレート工場のはじまりのまえじまのレビュー・感想・評価

4.5
2023年112本目。

ティモシー・シャラメの魅力てんこ盛り

1971年の「夢のチョコレート工場」の前日譚。事前にこの作品を見て良かったと思うレベルに小ネタやオマージュが沢山あって、ティム・バートン版の「チャーリーとチョコレート工場」と同じ世界ですって宣伝してたワーナー・ブラザーズ・ジャパンは猛反省してくれ。

ジーン・ワイルダー版ウィリー・ウォンカのエネルギッシュな感じを見事に再現しながら、完全にコピーするのではなくて青年ウィリーとしてのフレッシュさをきちんとティモシー・シャラメが出しててとても良かった。

個人的にはロアルド・ダール作品は世界観はいいけど童話だから仕方ないとはいえメッセージ性は薄いと感じていたので、今作は勿論チャリチョコの世界観は残しつつ話としてはハートフルで笑える起承転結がしっかりある話に変わってて良かった。そして1971年版と同じようにミュージカル調なのもとても良かった。1つの存在が生気を失ってた街に活力と夢を持つ大事さを教えてくれる感じはポール・キング監督お得意のパディントン感があった。

そして1971年版と同じくミュージカル調てとても良かった。何よりも前作の名曲「Pure Imagination」の旋律がずっと鳴り響き、いつ歌うのかなあって思ったら最後の工場を作る様で歌い出して泣きそうになった。
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