ナオ

ウォンカとチョコレート工場のはじまりのナオのレビュー・感想・評価

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まず、日本公式がジョニーデップの映像まで使って「チャーリーとチョコレート工場」の前日譚ですって嘘の宣伝してること怒りすら感じる。あれとは1mmも関係ないじゃん。あの宣伝信じて歯医者のパパとか楽しみにしてた人はそりゃがっかりするさ。本当にやめてほしい。

パディントン2がオールタイムベスト5に入るくらい好きなんですが、このウォンカで改めて私はポール・キング&サイモン・ファーナビー映画の根底にある優しさと真顔でかましてくるギャグセンスが好きなんだなと確信した。確かにロアルド・ダールの世界観なんだけど、それ以上にポール・キングの世界。好きすぎて連日で見てしまった。余談ですが、レッドカーペットで飛びだす絵本見せて一瞬お話できたポール・キングはまんまパディントンみたいな雰囲気の人だった。フカフカの紳士。

思った以上に王道なミュージカルナンバーが素敵、子どもにも分かりやすいクスクスポイントも多くて本当に寒い日に暖かいホットチョコレート飲んだ時の感覚になれた...最後のシーンなんて多幸感だけで涙出てびっくりしたよ。サリー・ホーキンス出てくるだけでも涙出そうになった。

そしてヒュー・ウンパルンパ・グラントが歌い踊るフルシーンを見れただけで良い年末です。あの声と顔で皮肉るウンパルンパ、良いに決まってる。ヒュー様が踊る映画はいい映画。大好き。サイモンが出てきた瞬間も嬉しすぎて叫びそうになった。この人!この人がこの脚本書いてるんよ!そしてこの存在感よ!もっと!みんな見てよ!!って気持ちになっちゃった。

ティモシーのSNLのことを辛く思ってたのに、この2時間は忘れられるくらいにはティモシーウォンカよかったな。意図しない1度のミスで知らない人たちに全てを壊されるウォンカを見て思うこともあった。歌も踊りも表情も、ああこれが若い頃のウォンカなんだなと思えたしウィリー青年が幸せになって欲しいと思ってしまう表現力だった...。ティモシーウォンカとヒュー・ルンパで力を合わせて工場を動かしていく過程も見たい...。

ピクサーのSoulを見た時も同じことを思ったけど、こどもの頃の幸せな記憶って大事なんだな。息子が大人になった時に、できるだけ多く楽しい思い出が思い出せるようにしてあげることが私にできる唯一のことだな〜と思った。
ナオ

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