まいしほ

ウォンカとチョコレート工場のはじまりのまいしほのネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

期待以上ではないけど、ちゃんと想像していたものは見せてくれたなという感じ。
チャーリーとチョコレート工場は自分にとって特別な作品で、特に2005年の映画が大好き。原作も好きでロアルド・ダールもリスペクトしてる。1971年の映画は大好き!って感じではないけど、独特な雰囲気が癖になる。本作は、ジョニー・デップのウィリー・ウォンカではなく、1971年の”夢のチョコレート工場”の方を知ってるとより楽しめる映画。日本では一般的にジョニー・デップのウィリー・ウォンカの方が圧倒的に馴染みがあると思うけど、アメリカなどでは子供のときにテレビとかで夢のチョコレート工場を見て、そっちのイメージを持ってる人も多いイメージ。(私調べ)
ウィリー・ウォンカの過去は原作に描かれていないので、本作のストーリーは完全オリジナル。ストーリーは特別面白いとかはないけど、シンプルな「夢を諦めないで!」というメッセージや亡くなってしまった人でも大切な人はずっとそこにいるよと思わせてくれるような展開が地味に響く。この映画のウォンカは好青年すぎて、いつからウォンカ氏はあの毒のある変人的な感じになったんだとは思ったが…オープニングからティモシー演じるウォンカの笑顔が可愛いし、眩しすぎた。普通に夢を持って都会に出てきた青年。原作との繋がりは真面目に考えず、別物として観た方がいいね。
ティモシー・シャラメのファンでもあるので、彼の歌をたくさん聴けたのが良かった。そこが本作の1番気に入ったところかも。ティモシーが高校時代にやったミュージカルのスイート・チャリティーでの歌が好きだったから、こういったミュージカル映画に出てくれて嬉しい。これからもたまにミュージカルやってほしい。スラグワース役だったパターソン・ジョセフの歌も好きだった。
ティモシーやヒュー・グラント以外の俳優も知ってる人が結構出てて、テンション上がった。ドラマのダウントン・アビーのカーソン役で知られているジム・カーターが出てるのは知ってたけど、セックス・エデュケーションの先生のラキー・タクラーなんかも出ててびっくり。
映像的に素敵なシーン(私は店をオープンしたときの桜の木が出てくる歌のところがキラキラしてて特に好き)もいろいろあるし、ホリデーシーズンに映画館で家族で観るのにいい映画だと思った!

ちなみに、一緒に観に行った母は「ウンパ・ルンパがもっと出てくると思った。もっと、笑える感じかと思った。」と言っておりました。

以下夢のチョコレート工場を連想した部分
・ウィリー・ウォンカとウンパ・ルンパの見た目。
・Pure Imaginationとウンパ・ルンパの歌が使われている
・ウィリー・ウォンカの”reverse it”というセリフ
・ウォンカのステッキが自立するところ
・店をオープンした時の歌のシーンで buttercupっぽいカップを持ってる(食べてたっけ?)
・ホバーチョコが飲むとどんどん上昇してっちゃうけど、ゲップすると降下できる飲み物に似てる
・エンドロールの文字の感じが、ウンパルンパの歌のときに出てくるサイケな字幕的なやつを思い出させた
まいしほ

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