【こんなチョコ食べたことない】
ポール・キング監督による、『夢のチョコレート工場』の前日譚となる若きウィリー・ウォンカとチョコレート工場ができるまでをミュージカルタッチで描く。
〈あらすじ〉
美味しいチョコレートの店を作ろうと夢見るウィリー・ウォンカ。幾度も野望を邪魔をされながらも母からの言葉を胸に、夢を叶えようと奮闘する…。
〈所感〉
ティム・バートン版ではなく、正式には1970年代のメル・スチュアート監督の『夢のチョコレート工場』の前日譚ということで、先にそちらを予習しておいたため非常に楽しめた。ティモシー・シャラメ扮するウィリー・ウォンカの人生は決して、チョコのように甘く順風満帆だったわけではなく、寧ろ苦すぎるカカオ豆のような苦境だったのが意外だった。チョコレートに関しては誰よりも野望も才能も知識もあるウィリー・ウォンカだが、同じくチョコレートを製造するライバル企業相手の策略によって、コテンパンにされてしまう。しかし、少女ヌードルや同じ境遇の仲間たちと共に起死回生を図る様がミュージカルと相まってとても応援したくなるもので、気持ちが良い。ローワン・アトキンソン演じるチョコ大好き神父がいい味だしてた。あとはなんといってもヒュー・グラント演じる丁度いいサイズ感のウンパルンパが最高。ウンパルンパのテーマが癖になって暫く頭から離れない。チョコレート工場に触れたことがない人でも、大人でも子供でも楽しめるサクセスチョコストーリーでした。