ダイゴロウ

ウォンカとチョコレート工場のはじまりのダイゴロウのレビュー・感想・評価

3.6
自分がティム・バートン版の『チャーリーとチョコレート工場』しか観ていないからか、ウォンカが余りにも別人過ぎた…。(『夢のチョコレート工場』もいずれ観ます。)

そもそもウォンカの父親が歯医者で、お菓子に対する厳しさの反動からチョコ愛に目覚める設定は、原作にないティム・バートンオリジナルらしい…。(ウォンカの家族との向き合い方を描いている点が、ティム・バートン版の素敵なところだと思う。)

従業員を全員リストラするなど猜疑的で、偏執的で時に冷淡な人間性のウォンカを綺麗なティモシー・シャラメが演じることを楽しみにしていただけに、真っ正面からの好青年設定はあまりに物足りない…。

完全に別物としてみれば、子供でも楽しめる良質なミュージカル映画と言えなくもないので、悪い作品とは思わないが、本作に勝手に期待していた内容ではなかった。

ただ、ヒュー・グラント演じる本作のウンパルンパはクールで好み。