溝口健二監督作品。
芸者という厳しい身の上で、男たちに搾取されながらも力強く生きていく女性が描かれる。
溝口健二監督作品って、搾取されたり、自己犠牲を払う儚い女性が印象的な作品がとにかく多いと思う>>続きを読む
まるでドキュメンタリーかのような演出も新鮮だが、侵略者であるイメージが根強いエイリアンが迫害される側となっている点が特に印象的だった。
(モキュメンタリー要素が楽しみだったけど、その点においては、案外>>続きを読む
つね「寅ちゃん、シットダウン!」
シリーズ第24作目。
アメリカ人の渡世人(さながらアメリカ版寅さん?)のマイケルがとらやに下宿する印象的な回。
マイケルにとってのマドンナとなる、さくらの魅力も溢>>続きを読む
漫画の原作既読。
聡実君も狂児もぴったり。
「紅」の歌詞がしみてくる構成が見事だった。
因みに、音痴な自分には、狂児の唄が最初から悪くないように聴こえました。
初めて鑑賞したダニエル・シュミット監督作品。(どうでもいいですが、日本代表GKと名前があまりにも似ている。)
敬愛する黒沢清監督の『CURE』に通ずる部分もあると聞いて楽しみにしていた作品。
革命>>続きを読む
固定観念の破壊、多様性の尊重、非常に現代的な内容をテーマにしつつ、良い意味ではっちゃけている楽しいアニメ映画。
ぶっ飛んだ雰囲気のアニメーションながら、内容は思いのほか普遍的で、真っ当に感動。
重た>>続きを読む
シリーズ第23作目。
今回のマドンナ(桃井かおり)が結婚に際して感じた女の悲しさ、おしまいという感覚、未だに根強く残っている感覚なんじゃないかと思う…。
親に決められたレールでトントン拍子に話が進ん>>続きを読む
あまりにも大規模なスケールで描かれる4時間近い大作。
前半の展開から、ロレンスの英雄譚のような作品として展開していくように思われたが、後半のロレンスは、戦争という特別な環境下において担ぎ上げられてし>>続きを読む
映画館にて鑑賞。
幼少期に父親から受けたトラウマが原因となり、手のつけられない暴れん坊となった少女。グループホームや特別支援学校などでも問題児となり、引き取り先のいない危機的な状況…。少女としては、>>続きを読む
演劇観劇の予習として鑑賞。
シェイクスピアの代表作の一つハムレットを原作に忠実に、台詞もほぼ省略せずに描いている。
そのため、映画としてみると、繰り返される長台詞に違和感は感じるものの、台詞の詩的な>>続きを読む
映画館にて鑑賞。
パリ発の特別列車「メーヌ・オセアン号」にてブラジル人ダンサーのデジャニラと検札係二人のひと悶着があり、たまたま通りがかった弁護士の女性に助けられる。
そのまま、誘われるがままに漁師の>>続きを読む
映画館にて鑑賞。
初めて見たジャック・ロジエ監督作品。
同監督の『メーヌ・オセアン』も続けて鑑賞したが、両作とも「本筋から脇道に逸れたかな?」なんて印象の展開が予想外に膨らんでいって、よく分からない>>続きを読む
シリーズ第3作目。
とは言え、テレビゲームではなく、ボードゲームであった1作目とは、作品の雰囲気や展開が全く異なるので、本作鑑賞に際しては、2作目さえ観ておけば問題なし。
大ヒットした前作同様の雰囲>>続きを読む
シリーズ第22作目。
とらやの求人募集で来た大原麗子演じる早苗がとにかく綺麗。
寅さんが墓参りの場でとらや一行と再会する展開は非常にハートフルだし、旅先にて志村喬演じる博の父と再会する展開も、博の>>続きを読む
ブロードウェイミュージカル鑑賞前の予習として鑑賞。
映画ってメッセージ性も大事なんだけど、それ以上に自由であるべきなんだと思う。
本作はまさに自由を体現したかのような映画で、ただただ歌とダンスが最>>続きを読む
鈴木亮の冴羽獠、完璧じゃないか?
最近人気コミックの実写化が成功するケースが増えてきたけど、本作も本当にうまく実写化していた。
ストーリーは非常にシンプル。アクションはコミックらしい非現実的だけど>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
映画館にて鑑賞。
重厚な映像に渋い演技、華麗なアクション…中国にて大ヒットしている良質なスパイノワールであるが、期待ほど楽しめなかった。
まず、作中の日本語が聞き取りづらい。
中国のアイドル ワン>>続きを読む
映画館にて鑑賞。
ロシアのウクライナ侵攻により、マリウポリがロシアの占領下に堕ちるまでの惨状を記録したドキュメンタリー。
フィクション映画で描かれる戦争と比較して、余りにも生々しくて、信じられない>>続きを読む
シリーズ第21作目。
寅さんと寅さんを慕う武田鉄矢演じる留吉の関係性が面白い回。
寅さんの言葉が刺さりながらも一向に成長しない留吉に、寅さんに似たものを感じたけれど、"わびさび"が無い分、寅さんよ>>続きを読む
映画館にて鑑賞。
濱口竜介監督の最新作(2024)。
序盤のゆったりとした時間の使い方で眠気を誘われつつも、監督らしい会話シーンで一気に引き込まれ、最後まで突き抜けていった作品。
「悪は存在しない>>続きを読む
コナンの劇場版の中でも、特に分かりやすく、「ホームズの暮らすロンドン」という、否が応でもワクワクしちゃうような世界観の作品。
諸星くんに関するオチがやや引っ掛かるものの、人気なのも頷ける良作。
(B>>続きを読む
映画館にて鑑賞。
同監督の『恋愛時代』が大人のこじれた恋愛を描いているのであれば、本作は世代を越えた恋愛が描かれていたように思う。
ヤンヤンが年上を少し意識しだしてみたり、ティンティンの複雑な人間関>>続きを読む
映画館にて鑑賞。
純粋に好きになれる人物はチチぐらいだったような気もしますが、欠点だらけの人物たちの人間臭さも愛らしく、
テンポよく発生する感情のぶつけ合いが気持ちの良い傑作でした。
日仏学院にて鑑賞。
邦題は『完璧さの帝国』。
「映画は嘘をつくがスポーツは誠実である。」
偉大なテニス選手であるジョン・マッケンローのドキュメンタリーかと思ったら、むしろ映画について考察するような内>>続きを読む
おっちゃんが渋くて嫌いじゃない映画だったが、一緒に鑑賞した方が、最後まで足を撃ったことに納得していなくて面白かった。
山田太一の同名小説の映画版。
洋画『異人たち』(2023)の後に鑑賞。
洋画版よりもノスタルジックかつ魅力的、故に離れがたい異人たちの世界が描かれる。
何よりも片岡鶴太郎が演じる父親の温かさが印象的>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
映画館にて鑑賞。
山田太一の小説『異人たちとの夏』の再映画化。
本作観賞後、邦画『異人たちとの夏』も鑑賞したが、LGBTQ要素を取り入れた他にも、かなりの部分が改変されていた。(小説がどちら寄りかは分>>続きを読む
森田芳光の劇映画監督デビュー作品。
代表作の『家族ゲーム』『黒い家』あたりの作品には前から興味があって、同監督作品を初鑑賞してみた。
デビュー作らしく、どこか物語が荒削りで、それでいて演出が面白く>>続きを読む
映画館にて鑑賞。
浅野いにおってもっと訳が分からん作品のイメージだったが、少なくとも二部作の前半となる本作は、かなり分かりやすくて、シンプルに楽しめる娯楽作品だった。(既に気になる謎は散見されるが)>>続きを読む
最新作(五稜星)でいまいち消化不良感があったので、久しぶりに初期劇場版を幾つか鑑賞。
やっぱり旧作好きだなーと。
ミステリーものとして、犯人がかなり分かりやすかった点は残念だけど、面妖な動機とキレ>>続きを読む
『ジュラシックワールド』シリーズ3作目なのに前作を見ずに鑑賞してしまった…。それ故だろうか?…作品通して一向に盛り上がれずに終わってしまった…。
なんだか無性に『ジュラシックパーク』を改めて観たくな>>続きを読む
黒沢清監督作品。
『CURE』に通ずる作品を通しての不気味さ。85分と短いながらも満足感が非常に高く、純粋に面白かった。
セルフリメイクするのも納得の傑作。
若き香川照之のサイコ臭い演技が素晴らしか>>続きを読む
映画館にて鑑賞。
「親から期待される」ということは「親から認められる」という子供にとっての大きな喜びであると同時に、大きなプレッシャーを背負い込むことにもなる。
偉大な親の仕事を継ぐということは、名>>続きを読む
初めてのチャップリン作品として鑑賞。大金目当てで中年女性を次々と殺害していく男をチャップリンが演じるブラック・コメディ。
正直チャップリンに感じていたイメージ
と大分異なり、コメディ要素が薄く、なか>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
不倫が匂ってくるような行動を許容するのが「大人の恋愛」だと言うなら、自分はまだまだ子供なのかもしれない…。
映画館にて鑑賞。
アーサーが良い奴なんだけど、もっと主張して良いし、主張するべきだと思う>>続きを読む
「100分で名著」でドイツの哲学者ハンナ・アーレントを勉強したことで気になっていたアイヒマンの裁判を編集したドキュメンタリー作品。
映画として面白いかと言われるとそうでもないが、興味深い内容であった>>続きを読む