コカインを食べて凶暴化したクマ「コカインベア」が人間を襲う、コメディチックなB級パニックスリラー。
当方がクマによる悲惨な事件が数多くある日本に住んでいることもあってか、そもそも登場人物たちとクマに>>続きを読む
女優でありながら女流映画監督の先駆けでもあるアイダ・ルピノ監督作品。
連続殺人犯をヒッチハイカーとして乗せてしまった男2人が、殺人犯に脅されながら逃亡のための目的地に向かう。
初めて彼女の作品を鑑>>続きを読む
アカデミー賞作品賞受賞作。
キリスト教カトリック教会の神父たちによる児童に対する性的虐待の実態をスクープした新聞社の記者たちの熱い闘いが描かれる。
禁欲的な世界の中には、児童性愛が蔓延しやすいのだ>>続きを読む
X-MENシリーズ第3作目にして、旧シリーズにおける完結編。
ミュータントを人間に変える新薬キュアをめぐって、ミュータント内にも亀裂が生じ、人間とミュータントの争いも本格化してしまう。
先ず、前作>>続きを読む
『ミシシッピー・バーニング』に引き続き、ミシシッピー洲の人種差別もの。
(自ずと当時のミシシッピー洲に対するヘイトが溜まってくるけど、現在のミシシッピー洲を描いているわけではないことは意識する必要があ>>続きを読む
ルイス・ブニュエルとかの有名な画家サルバドール・ダリ共同製作のシュルレアリスム作品。
17分と観やすい短編映画で、ストーリーは概ね男女のもつれを描いているようであるが要領を得ず、物語よりも芸術性を楽>>続きを読む
『風と共に去りぬ』、『國民の創生』と南北戦争以前の南アメリカにおける白人と黒人の在り方(奴隷関係)を好意的に捉え、KKKを英雄視しているような映画を観ていると、やはり口直しをしたくなる。(『風と共に去>>続きを読む
新海誠の商業デビュー作にして、彼が殆ど一人で制作したことで話題となった短編映画。(故に作画は荒削りである。)
同監督の『君の名は。』以前の内省的で暗い雰囲気が顕著に出ていて好み。
記憶に残る、切な>>続きを読む
相米慎二監督の初期作品。
正直なところ、海に生きる漁師の不器用な生き様がやや暑苦しく、少し馬鹿馬鹿しくさえ感じてしまった…。(現代風の思考に毒されているのかも知れないが、家族<仕事な生き様って余り尊>>続きを読む
日活ロマンスポルノ作品の中でも特に芸術性が高く評価されている本作。
売春で生計を立てるしかない女の辛さと言うよりも、生きる強さが描かれている印象の作品。
美術的な魅力に溢れているが、やはり汚いシー>>続きを読む
エリック・ロメール監督の代表作の1つ。
ヴェネチア国際映画祭金獅子賞受賞作品。
長いバカンスを共に過ごす相手がいないデルフィーヌ。
友人の誘いで南仏に同行したり、昔の恋人のいる山に出掛けたり、理想の>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
エルンスト・ルビッチ監督のロマンティック・コメディ。
(ビリー・ワイルダー脚本。)
グレタ・ガルボ演じるソ連の官僚ニノチカのコミカルなレベルの厳格さとクールさが楽しい。
故に明るい"普通の?"女性に>>続きを読む
ヴィクター・フレミング監督の4時間近い超大作。
同監督の代表作『オズの魔法使』と同年公開なのは謎。
アンチ『國民の創生』として、南北戦争の南部を一概に正義とする姿勢や、奴隷の黒人を白人の良き仲間とし>>続きを読む
20代半ばの若き真田広之が主演の麻雀青春映画。
戦後まもない混乱期、麻雀賭博の世界に足を踏み入れた哲(真田広之)と、ドサ健(鹿賀丈史)や出目徳(高品格)などの個性的な面子との闘いが描かれる。
麻雀>>続きを読む
同じくヨーロッパ企画の『ドロステのはてで僕ら』と同様、1つの発想で最後まで走りきる低予算映画。
2分間を繰り返すタイムループの中でも確かに進んでいく人間関係の妙。
少しホラーチックな攻めた描写があっ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
初めて鑑賞するフェデリコ・フェリーニ監督作品。
傑作中の傑作。暫く引きずるレベルで、本当に大好きな作品だった…。
何よりも娼婦カビリアを演じたジュリエッタ・マシーナ(監督の妻でもある)の演技がとに>>続きを読む
ドラえもんの映画シリーズは殆ど記憶に無く、評判の良さそうな『ドラえもん のび太と鉄人兵団』を最近鑑賞したものの、いまいちピンと来なかった(対象が子供向けなので当たり前ながら、クレヨンしんちゃんシリーズ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
高倉健主演の山田洋次監督の代表作。
原作が海外のものだとは知らなんだ。
(原作だと刑期を終えた男がバスで故郷に向かうストーリーだという。邦画ロードムービーに巧く作り替えているように思う。)
武田鉄>>続きを読む
『X-MEN』の続編。
ストーリーよりもアクション重視の作品だと思うので、アクションが正当にレベルアップした本作の方が好み。
パトカーを燃やすパートも良いが、やはりナイトクローラーのテレポーテーシ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
黒澤明監督のヒューマンドラマ作品。
事なかれ主義で働いてきた市役所の課長が、自分の死期を悟ることで生き方を変えるという、割りとありがちなストーリーながらも、意外な構成で楽しませてくれる。
彼の最後>>続きを読む
邦題は『パームビーチ・ストーリー』とも『結婚五年目』とも。
ハワード・ホークスの『赤ちゃん教育』と並ぶ、スクリューボール・コメディの代表作の1つであるが、個人的にはこっちの方が好み。
結婚五年目、>>続きを読む
相米慎二監督作品。
同監督の代表作である『台風クラブ』の東京国際映画祭での報奨金も利用して製作された作品。
商業的には大失敗だったようであるが、映像や演出が兎に角冴え渡っていて、画面を見ているだけで>>続きを読む
1921年公開の長編無声映画。
白黒映画に対する抵抗はない(作品によっては、寧ろ白黒の方が優れているとさえ感じる)が、無声映画のテンポ感の悪さには、未だに慣れることができない…。
この時代の作品に>>続きを読む
北野武監督作品は、やっぱり2000年以前までの作品が好きたったかな…。
初めての時代劇ということで、監督らしい演出がそこまで感じれなかった点を残念に思った。
それでも音ハメやタップダンスなど、ただの>>続きを読む
小津安二郎監督作品の中でも一際暗く、悲しい印象のある異色作。
20年前に妻に逃げられ、男一人で娘二人を育ててきた父・周吉、夫とうまく行かずに父のもとに帰ってきた長女・孝子、とある理由により帰宅が遅く>>続きを読む
成瀬巳喜男の代表作の一つ。
原節子に内面的な美しさを感じてしまうのは、多分に他作品の影響であろう…。
彼女の影響からか、成瀬巳喜男作品特有の暗さが薄れて、彼の作品の中ではかなり見易かったように思う。>>続きを読む
リバイバル上映を映画館にて鑑賞。
前衛的なアート作品。
ストーリーは無いにも等しいが実験的な映像が続くので、飽きることなく鑑賞できる。
分かりづらいシュール系でもなく、素人目にも一見してアート感の>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
リバイバル上映を映画館にて鑑賞。
オーストラリア人監督によるオーストラリア映画。(『トゥルーマン・ショー』の監督だったことは鑑賞後に知りました。)
何故かヨーロッパを舞台にしている映画かと勘違いし>>続きを読む
初鑑賞。
ウォルト・ディズニーの遺作。
ディズニー映画の中でも異彩を放つジャズ調で自由な歌がとにかく楽しい。
自由気ままなクマのバルーが歌う「The Bare Necessities」も素敵だが、>>続きを読む
スピルバーグ監督作品。
複数の映像作品をオマージュする夢のような作品。(自分の知らない映画など、拾いきれないネタも沢山盛り込まれていたように思う。)
あの作品をこの映像クオリティで再現されちゃ、そり>>続きを読む
映画館にて鑑賞。
近未来のディストピアSFとも言える世界観ながら、作品には古く懐かしい青春時代の雰囲気が残っていて、この歪さが面白く感じられる。
今よりも外国出身の方が多く、国民の差別意識が強まり>>続きを読む
ラテン系の雰囲気とカラフルで可愛らしい町並み、このイタリア感満載のディズニー作品は、男同士の友情物語であり、自己犠牲的な精神には、名作児童文学「泣いた赤鬼」を想起させる感動がある。
ピクサー作品の中>>続きを読む
五十嵐耕平監督作品。
同監督の『SUPER HAPPY FOREVER』が素敵だったので鑑賞(Blu-ray)。
雪に覆われた青森を舞台に、父の働く街の市場に向かう6歳の子供の姿を描く。
一人で街>>続きを読む
クエンティン・タランティーノ監督の長編デビュー作品。
スタイリッシュで格好良い雰囲気ながらスタイリッシュとも言い難い。
差別的で愛しがたい登場人物たちは、強盗仲間の中に裏切り者がいるとして、疑心暗鬼>>続きを読む
IMAXにて鑑賞。A24作品。
アメリカでの内戦を仮想するディストピアロードムービー。
赤いサングラスの男のシーン…思わず嫌な汗をかいてしまうような緊迫感と恐怖感がとにかく印象に残る。
(あるいは、>>続きを読む
言わずと知れた名作ファンタジーを初鑑賞。
1939年公開にして、この映像の綺麗さはどういうことだろうか…。
(同年の溝口健二監督の『残菊物語』の画質をどうにかして欲しい。)
名曲中の名曲「Over>>続きを読む