少女たちが直面するSNSの恐ろしさとは…⁉︎
チェコのスタジオで始まったプロジェクト、それは性犯罪を暴くドキュメンタリープロジェクトだった。集められた3人の女優たちは12歳に扮しSNSをスタートする…
インターネットSNSが普及した現代社会で少女たちが直面する問題を扱ったドキュメンタリー作品。まず本プロジェクトの本気さ、スタジオに3つの子供部屋を設置し3人の幼な顔の女優に12歳を演じさせ男とチャットを行い撮影録音するという設定にやられました。ドキュメンタリーでここまで攻めた内容は凄いなと思いました。
そして彼女たちと男のチャット内容のリアルさ、陰部を晒してきたり脱衣を強要されたり脅迫までされる、えげつなさが凄かった。男女では印象が全く変わるだろうが、男が見たら自分もそんな気概を少しでも思ったことがあるはず、そんなリアルな恐ろしさが本作にはある。
しかしそんな酷い男たちの中にも強要行為は一切せず、純粋に女の子と話がしたいだけの男が出てきて女の子が泣く話は素晴らしい展開でした。辛さの中の一筋の光、そこだけモザイクが無くなりBGMも変化する演出も面白かったです。
それでも今作の肝は少女たちが抱える社会問題であり、ラストシーンは特にその闇をしっかり描き出していました。SNSが普及した現代、しっかり自衛しないと大変なことになる警告を感じさせる作品です。
