KOTAYOSHIDA

黄龍の村のKOTAYOSHIDAのネタバレレビュー・内容・結末

黄龍の村(2021年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

ザッツ・スラッシャー映画的な前半から予想もしない後半へとツイストする不思議な映画。前半のやりすぎなくらいのスラッシャー感はある意味裏切りの展開である後半になってようやくその過剰さが理解できるのだが、その後半の展開というのが正直賛否が分かれる所ではあると思う。

個人的には後半の展開にスイッチしたタイミング、なるほど「サプライズ」のようなナーメテーター的展開になるわけだと唸ったもののそれ以降が正直微妙だったという感想。完全にアクションに全振りした作劇になるわけだが、そのアクションというのが余りにも真面目過ぎるというか、10年来沸々と画策して来たリベンジであるのにも関わらず、描かれるのは簡素な近接戦闘のみ。近接戦闘シーンは日本のアクションとしてアップデートされているものの、ストーリーが完全に停滞してしまって、長いなという印象しかなかった。リベンジシークエンスであればもう少し血みどろの展開であっても良かったのだが、そこは予算の関係でしっかり描写できなかったのだろうか。

古い習慣を未だに鵜呑みにして「昔からsぽうなってるから今もそうだろ」というスタンスを突き通している今の社会構造を村に置き換えて、それを若い人たちが木っ端みじんに破壊する、というテーマは良かったが、それを台詞で説明してしまっては何とも、、、という。

とても惜しい。
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