明石です

黄龍の村の明石ですのレビュー・感想・評価

黄龍の村(2021年製作の映画)
4.0
どこにでもいそうな大学生サークルの一行が、旅の最中に車をパンクさせ、仕方なく迷い込んだ村で、宗教的行事らしい何かの「供物」として捧げられる。

偶然迷い込んだ村で、人さらい×人喰いの風習が発覚する序盤の展開は超王道。人間の肉を調理するシーンが はドラマ版『ハンニバル』なみに美味しそうで涎出る笑。「飯食うんも寝るんも同じやろ、泊まってきや」なんて言われたら私も断れず泊まってっちゃうやろなあ笑。それで面倒に巻き込まれるのがわかってたとしても、、

追い詰められた訪問者(主人公のうちの1人)が、顔だけはやめてくれえ!と叫んだり、足首の高さの川に「冷たいのムリ!」と言って入るの躊躇ったりと、現実的に言って明らかに無理のある描写があって序盤から違和感はけっこう凄い。私個人の意見として、こういう「村の因習モノ」は、村の因習という一点のみが以上で、その他のすべては現実に沿ってないとハマれない。なぜなら、村の因習自体が嘘っぽくなってしまうから、、

中盤以降は『進撃の巨人』ばりに主人公サイドの人間がバタバタと死に、からの、ストーリーがめまぐるしく二転三転する、昨今絶賛盛り上がり中の「新感覚ホラー」に衣替え。戦隊モノないしキョンシーみたいな雰囲気になって驚く。ただ、はばからずに言えばもののすごく厨二感が満載笑。ノリはほとんどマジすか学園。だから悪いということではないのだけど笑。

エンドロールを背景に皆で「打ち上げ」をする最後の最後のシーンでふと気づいた。序盤から中盤にかけてバンバン死んでいった主人公サイドの人たちはどういう扱いになったんだろう。和気藹々と打ち上げしてるけど、一応友達死んだよね?とふと気になっちゃった笑。
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