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同級生マイナスのもーーーのレビュー・感想・評価

同級生マイナス(2020年製作の映画)
4.6
40すぎの同級生4人の話。

台湾の作品って一定のトーンで進むから淡々と鑑賞するけど、実は徐々に重みや感情が積み重なって観賞後に深く印象に残る作品が多い気がする。

そしてこの映画、凄く好き・・・。
この監督の作品をもっと観たいと思った。

4人それぞれの日々が描かれているけど、交わるのは要所要所であって、あくまでそれぞれの人生というのが良かった。また各エピソード内で現実世界とは少し離れた(神のような?)存在が出てくるのも興味深い。
ジワジワ笑えるネタもあって楽しかった。

まさにナンセンスという言葉がピッタリ。
映画鑑賞する理由の中に、非日常を感じたい、自分も奮起したいという気持ちがある。
実際に鑑賞して「よし自分も」と思う一方で、自分の日常が再開すると結局またそこに戻ってしまう事が多い。
この作品は「映画も別にそんな大きなものではない。現実もそんなもんだ。」と肯定してくれているような気がした。
特に感動したセリフとかはないけど、とても感銘を受けた作品。