失意の女エディが山奥の過酷な生活に飛び込み死にかけた所を狩りの男ミゲルに助けられ人を想う気持ちを取り戻す話。
人と関わりたくなく、どうにでもなれという自殺覚悟の山での生活は想像を遥かに超えて脅威、それがドン底としてしっかりと描かれているからこそ、ミゲルに出会ってからエディの再生していく様に気持ちが入って行った。
台詞は少ないけど状況と表情で表現される心象風景がはっきりと伝わって来て見事な演出だった。
ミゲルもまたエディに救われたと言う。
他人は自分より優れていて何不自由なく生きているように見えるが、誰もが自分と同じように悩み苦しんでいるのだと、助けられている自分も相手の支えになっているのだと、それが人との関わりだと、この映画は静かに語っている。
ロビン・ライト自作自演、監督デビュー作だそうだ。
心に沁みる佳作。
良かった。
監督 ロビン・ライト
キャスト
ロビン・ライト
デミアン・ビチル
キム・ディケンズ
サラ・ドーン・プレッジ
ブラッド・リーランド
ウォーレン・クリスティ
フィンレイ・ヴォイタク・ヒソン