剣々

大怪獣ガメラの剣々のレビュー・感想・評価

大怪獣ガメラ(1965年製作の映画)
3.0
悪魔の使者ガメラ現る

北極でエスキモーの取材に訪れていたちどり丸の乗組員は所属不明機を確認
米軍が誘導しようとするも無視したため、やむを得ずこれを撃墜した
ところが所属不明機が核を搭載していたため大爆発が起こり、氷の中から巨大な亀のような生物が姿を現した!
エスキモーが悪魔の使者ガメラと呼ぶその生物は一体どうなるのか!?

大映ガメラ始まりの作品です
平成三部作は大好きですが、昭和ガメラは知識として知っているだけでちゃんと観たのは初めて
エスキモーから悪魔の使者とか言われてたのは驚きでしたが、本作でも子どもを助けたりと後の子どもの味方路線への片鱗は見せていました
本作においてこの子どももあまり意義を感じず、物語に盛り込むには無理やりな気がしますが…

ガメラを天災的に描く作品でもあり、ゴジラへの対抗心は感じます
人間が考えた作戦をことごとく乗り越えてくるガメラにはちょっとした恐怖心が生まれますね
正直なところこの時点では、特撮的にも物語的にもゴジラより数段も劣るというふうに思えます
ガメラの鳴き声は嘆きの様にも聞こえ、哀愁漂う雰囲気は不思議な魅力ですね

また、ガメラの造形はよくできており大きな亀が火を吹き(火を食し)甲羅に引っ込み空を飛ぶインパクトは凄いです!
ただ他の特撮部分はミニチュア感丸出しでちょっと残念……

ガメラ物語の始まりを描く作品でした
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