このレビューはネタバレを含みます
自分用メモ ※ネタバレを含みます！
有名な作品のようだけど、小説もドラマもこれまでご縁がなく。
キャストさんも素晴らしく、この作品（映画）で出会えて良かった。
とにかくいい人しか出てこない、
ラストまで幸せで満たされた作品。
ヤスは乱暴者ですぐ喧嘩もするけど、皆んなに愛される憎めないキャラクター。素直になれない、ヤスなりの愛情表現が愛おしい。
あきらは心の優しい子に育つ。学生時代は周囲の影響もあってか、ヤスに対して反抗的な行動もとる。後輩に怪我をさせて、悪びれた様子もないあきらに対して「母親じゃないと心の優しい子には育たなかったのか」と口にするヤス。あきらはその姿を見て後悔し、そのまま後輩に謝りに向かう。ヤスと街の人たちに溢れんばかりの愛情を与えられてきたあきらは、やはり心優しく育ったのだと思う。
あきらに愛情を注ぐ、街の人たちも印象的。
「あきらは皆んなで育てた子なんだから」というフレーズがすき。
母親代わりとして、人一倍あきらを可愛がった夕なぎのたえ子さん。たえ子さんには、産んですぐに離別した子供がいた。
会いに来た子供（やすこ）に蛤のお吸い物で結婚のお祝いをする。やすこからは、その後結婚した写真が送られてくる。
おそらく、作品で描かれているのは100%完璧な家族の形ではない。けれど、どの家族の形も正解なんだと。そう思うのは、切れることのない親子の愛、そして絆が伝わってくるからだろう。
小説も読んでみたいと思う。
