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明日への地図を探してのたのネタバレレビュー・内容・結末

明日への地図を探して(2020年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

心が浄化されるような、美しい映画

前半はとにかく、映像美に感動する。それからマーク、マーガレットの奇跡探しが見ていてとても幸せな気持ちになる。

お互いが同じ1日を繰り返す中で、マークとマーガレットの気持ちの違いが見えてくる。マークはもう飽々としているようなその日、でもマーガレットにとってははその日をずっと消化できずにいる。
マークの妹の発言からマークが周りに目を配るようになり、マークが周りにも幸せを配るようになり、マーガレットの謎がわかったところから、マークがその日の過ごし方が変わっていく。
そしてマーガレットも目の前にある問題から目を背けずに向き合っていくようになり、お互いがただ同じ1日を過ごし繰り返していただけなのに、お互いの影響で変化していく1日がとても素晴らしいもので、最後のピースをはめた2人がとても清々しく感じた。

マーガレットが言っていた、目の前にあることから目を背ければ、自分自身も見失ってしまう。この映画の核となるようなものだし、とても印象に残った。

地味と言われているけど、邦画で散々地味なの見ている私からしたらカラフルで賑やかで穏やかで幸せな映画だったよ。
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