幻想文学作家 泉鏡花が夜叉ヶ池にまつわる竜神伝説を元に書いた戯曲を篠田正浩監督が映画化。
坂東玉三郎が初めて映画に出演し、夜叉ヶ池のほとりに住む妖艶な若妻と、気高い夜叉ヶ池の竜神の姫の二役を演じた。
越前 三国嶽の麓にある琴弾谷のある里村に、夜叉ヶ池の伝説の調査に来た学者の山沢（山﨑努）は、迷いこんだ池のほとりで、美しい百合（坂東玉三郎）と出会う。
縁側でお茶に招かれた山沢。
白髪の百合の夫は3年前に失踪した親友の晃（加藤剛）だった。
夜叉ヶ池には竜神が封じ込められていて、一日に三度鐘を撞かなければ竜神が再び暴れて洪水を引き起こし、村が流されてしまうという言い伝えを守る鐘楼守が急死し、晃はその役目を受け継いでいるのだという。
2人は不安がる百合を置いて夜叉ヶ池を見るため山に入る。
一方、雨が降らず干ばつが続く村では、村人たちはある不穏な話し合いをしていた。。
所作はもちろん話し方も声も妖艶な玉三郎。
ミステリアス&コミカル（闇の化け物たちなど）な神話的世界。
ブラジルのイグアスの滝などのロケ含む迫力の特撮のクライマックスシーン。
冨田勲の音楽も素晴らしい。
