このレビューはネタバレを含みます
アニメのように結末で人間に変えてもらうのではなく、人間に変わることにこだわるのを親子でやめてそのままの存在を愛するというのが今回の実写版で一番良かったところ。
あとは正直、映像が綺麗なだけで、展開も演出も良くも悪くもクラシカルだなと。そんな悪くもないんだけど、最初に書いた結末の部分を除くと、実写版を今作った意義を感じるほどの心掴まれる物語アレンジはあまりなかったかな。
ということで物語はそんな感じで普通だったけど、もちろんブルーフェアリーが白人じゃないことに対する批判が多いことには本当に嫌悪を感じる。ブルーフェアリーが白人でなければいけない理由なんて何もないし、それはアリエルやティンカーベルもそうで日本にもそれらを批判する人がたくさんいるのが恐ろしいよね。
丁度最近はロードオブザリングでも同じく有色人種の参入に対する批判が日米問わず噴出していて、しかもそういう人達はみんな差別しているわけではなくて、論理的な根拠があって正当に批判しているんだというように振る舞っていて、差別意識に無自覚で嫌な世の中だなと。
きっと来年のリトルマーメイドやピーターパン&ウェンディ、そしてその先の白雪姫とかがリリースされる時にも日本でも見るに堪えない差別に基づく批判がたくさん目に入るんだろうなと今から嫌な気持ちになるけど、それらに負けないくらいポジティブなコメントも沢山みられることを願います。