HBO Maxにて鑑賞。
なるほど確かにこれは“better“かつ“clearer”な改良版。でもそれと同時にザック・スナイダーのダメなところも全面に押し出されていて、個人的には全然ダメでした。
やっぱりこの人の映画は映画ではないと思ってしまう。スローモーションの多用で静止画のようなショットを頻繁に見せてくるのは、アメコミが好きでアメコミのコマを再現したいから。要するに、映画ではなくてアメコミの映像化。詰め込みすぎのVFXにも胃もたれ。なぜだか俳優がグリーンバックで動き回っているようしか見えない。
映画でもドラマでもない、ただの4時間のファンサービス動画。これが高評価を受けているという事実が哀しいし恐ろしい。作られるべきではなかった、とさえ思う。不満を吐き続ければ撮り直してくれるという前例ができてしまったわけで、これで調子づいた人たちが「最後のジェダイ撮り直せ」「GOTのシーズン8撮り直せ」ってまた言い出すのでしょう。トキシック・ファンダムに映画が負けた、映画史に残る出来事。
それにしても、アメリカが犯してきた罪の歴史とその贖罪を描き現代に蔓延る社会的イシューに言及し続けるマーベルと、神話をリファレンスするしかないDCっていう、この時点で描こうとしてるもののレベルが違いすぎて…
サイボーグとフラッシュの掘り下げは良かったですね。ただBLACKPINKがカットされててショックでした… あれはジョス・ウェドンのアイデアだったんでしょうか？
