盆栽

ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカットの盆栽のレビュー・感想・評価

4.3
ヒーロー映画の「神話」を創り上げてしまったザック・スナイダー監督


鑑賞する度に嫌いになってしまったジョス・ウェドン版『ジャスティス・リーグ』から4年。ようやくです。世界中のファンが待ち望んだスナイダー・カット。期待値がピークまで上がったものの、いざ鑑賞してみると期待値を大きく上回るほど素晴らしいアメコミ映画、DC映画、ダークでシリアスな映画、酔ってしまう映画でした。

今思い返すだけで、ジョス・ウェドン版がいかにつまらない作品だったのかがよく分かります。弱すぎる敵キャラ、説明が雑なヒーロー、不必要なロシア人家族、圧倒的に不適切な世界観。ジョス・ウェドン版ではサイボーグに感情移入が一切出来ず、嫌いなヒーローでした。ですが、どうでしょう。スナイダー・カットではそれらが改善。そして一番好きなヒーローになったのはサイボーグ。ここまでくると、ある意味サイボーグを嫌いにさせたジョス・ウェドン監督がすごいです。

物語や映像、アクション構成もザック・スナイダー節炸裂です。ヒーロー・チームという神話を築き上げるストーリー。ジョス・ウェドン版とは真逆の暗すぎる映像。そして何よりもスローモーション・アクションシーンの量。酔いやすいスナイダー監督特有の視覚効果と融合させてくるため、目が逝きました。逆にザック・スナイダー作品が本当に苦手、あるいは嫌いだ!という方には本作ほど最悪な作品はないでしょう。

あのような終わり方をして続編を製作しないということだけは許しませんよ。
(追記)
終わったじゃねぇか!!!💢
盆栽

盆栽